コンテンツにスキップ

おふとんとコット、うちの施設(クラス)に合うのはどっち?

こんにちは!
コドモンストアで商品担当をしている伊東です。

保育園の午睡時に使われる「ふとん」や「コット」。
ふとんには子どもが寝返りをうちやすく、すきまなく敷き詰められる利点があり、コットには水洗いや消毒ができ、感染症の予防ができる利点があります。
ただ、自施設ではどちらの運用が合うのか施設のみなさまからご相談をお受けすることもございます。
ご相談を受け、私たちがアドバイスするときには、施設の状況をまず伺います。

■施設の状況にあわせて選ぶ

<寝具の収納スペースで判断>

●寝具の収納スペースが作り付けの棚という場合

形が決まっているコットよりおふとんがおすすめ


●クローゼットやお部屋で床置きできる場合

重ねても崩れないコットがおすすめ

<年齢・クラスで判断>

また、年齢・クラスによって寝具を分けられる場合には、以下のように年齢別におすすめすることもあります。

● 0,1歳児

安全に寝返りができ、快適に眠れるおふとん


● 2,3,4,5歳児

おねしょなどで汚れても安心な衛生面に優れたコット

0,1歳児がコットを使用する場合、転落防止用のマットを敷くことをおすすめします。

おすすめするおふとん/コットは、先生方の声からメーカーが試行錯誤して改良を重ねたよりよいものです。
すでにおふとんかコットか決まっており、いまお使いの寝具の買い替えを検討されている方や、新しいおふとん/コットがどのように改良されているのか知りたい方は以下のコラムをご覧ください。


おふとんとコットの選び方を詳しく知りたい場合は、本記事を引き続きご覧ください。

■重視するポイントから選ぶ

①睡眠の質

 子どもにとっての快適な睡眠には、2つの観点があります。

 1つめは自由に体勢を変えられること。
 
 自由に体勢を変えられることを重視するならおふとんがおすすめです。ごろごろ寝返りをうち、好きな体勢で寝られますし、となりのおふとんで寝ているなかよしの子とのひそひそ話も楽しめます。

 反面、やわらかすぎるおふとんは窒息の危険性もあるため、小さい子どもを寝かせるのに適したかたさがあるかは確認が必要です。こちらの記事でおすすめしているおふとんは、口をつけても呼吸ができる通気性があり、乳幼児にちょうどいいかたさを実現しています。

 そして、もう1つは安定した睡眠が得られること。

 安定した睡眠におすすめなのはコット。子どもたちが横になると、身体を包み込むようにくぼむため、お母さんのお腹のなかにいるような安心感と心地よさが感じられ、睡眠が安定します。また、床とベッドの間にできる空気の層のおかげで、夏は涼しく、冬は暖かいと言われています。
 反面、身体にそってくぼむ構造は、寝返りがうちづらいという側面もあります。
 ベッド面はメッシュになっているため、通気性は抜群。おふとんの注意点としてあげた「顔が埋まって窒息する危険性」はありません。
 

②保育室での使いやすさ

 ここでは、保育室の広さ、片づけやすさの2つがポイントになります。

 保育室の広さにあまり余裕がなく、すきまなく寝具を敷き詰めなければいけない場合は、おふとんのほうが便利です。コットにはフレームがある分、どうしてもスペースを多く必要とします。
 コットにしたら、先生たちが午睡中の作業(連絡帳記入など)を座ってするスペースがなくなり、立って行うようになってしまうのであれば、それは避けたほうがよいでしょう。 

 片づけやすさは、園の環境にもよるため一概には言えませんが、作り付けの寝具用収納棚があり、持ち上げてその棚にしまうという場合は、おふとんが優勢です。
 クローゼットや収納部屋などで床置きするのであれば、重ねても崩れ落ちないコットをおすすめします。
 「重さ」は、ふとんでもコットでも出し入れのしやすさに大きくかかわります。重いと子どもたち自身に片づけをさせることもできず、先生たちへの負担も大きいですよね。ただ、重量に関しては、ふとんもコットも素材を見直し、改良されてきていますので、新しいものに買い換えることで「重くて運ぶのが大変」というお悩みは解決できるかもしれません。
おすすめのおふとん/コットはどちらも従来の商品より軽く改良されています。

③衛生管理のしやすさ

 おふとんをあげおろしすると、どうしても気になるのがホコリ。
 コットはホコリがたちにくいのに加え、床に直接ベッド面が触れないため、床のホコリを吸い上げることもなく、アレルギーの原因となるダニの繁殖をも防げます
 また、メッシュになっているベッド面は、汗などで湿ってもすぐに乾くとともに、おねしょや嘔吐などで汚れても水洗い・消毒ができます

 おふとんは、ホコリのたちやすさと丸洗いできないことがいちばんのデメリットだと感じる方も多いのではないでしょうか?
 天日干しで乾燥させても、洗ったり消毒できないし、あげおろしするたびにホコリが出る……それらを解消するためにコットを検討する施設のお声もお聞きします。ところが、この点については、こちらの記事でおすすめしているおふとんはどちらもクリアしています。
 おふとんがいいけど衛生面が気になるという方は、どんな特長があるのかぜひお確かめください。

■ご利用施設の声

コットとマットを併用しています。このマットは洗えるところがとにかく気に入っています。敷く場所を問わないのもいいですよね  

コットを使っています。選んだのはお値段が安いことがきっかけでしたが、積み重ねて収納できるところが便利です。重さも気になりません

どちらを選ぶかは、施設・クラスの状況によってもかわります。また、必ずどちらかに統一しないといけないということもありません。

本記事をきっかけに、先生と子どもどちらにとってもよりよい午睡タイムについて考えていただけましたら幸いです。

※おふとんとコットの複数枚購入を検討している施設におかれましては、ぜひお見積りをご依頼ください。そのままご購入いただくよりもお安くご提供できる可能性がございます。なお、お見積りは複数商品まとめてご依頼いただけます。


寝具・おひるね用品一覧>>

前の記事 保育園の先生が「ふとんのプロ」と一緒に開発した究極のおひるねマット
次の記事 コドモンストアが考える適切なICT機器管理方法