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【大学生社長が挑む!】太陽の下で安心して暮らせる環境を

大学生社長・伊藤さんが挑む「幼少期からの紫外線ケア」普及の取組み


幼少期を思い返してみると「幼稚園に行く時に日焼け止めを塗ってもらったな」という人はほとんどいないのではないかと思います。
それはそもそも「子どもに日焼け止めを塗る」という考え方自体が浸透しておらず、「日焼けした小麦色の肌=健康の象徴」とすら考えられていたからだと言えるでしょう。
近年は「紫外線が皮膚トラブルを引き起こす可能性がある」という事実が明らかにされており、WHO公式見解や海外でも子どもへの日焼け止め対策が必要だということが認められています。

ただ、まだまだ日本では「幼少期からの紫外線ケア」の必要性が認知されていない状況です。
そんな状況に一石を投じるべく、この度
「コドモンストア」「KOSE」「Sunshine delight」3社共同での「幼少期からの紫外線ケア」普及の取組みがスタート!

今回の取り組みを記念して子どもの肌への負担が少なく、
低刺激の日焼け止め「SunD ひやけどめ」の発案者でもある「Sunshine delight」代表の大学生社長・伊藤 瑛加さんとコドモンストア富田店長の対談インタビューを行いました。

農家出身の伊藤さんご自身の経験を基に発案された「SunD ひやけどめ」にかける思いや、日本での「幼少期からの紫外線ケア」がまだまだ認知されていない状況、今回のコドモンストア含む3社での取組み開始についてじっくりとお話を伺いました。

 

富田
今日は対談形式でのインタビューということで色々と伊藤社長の商品にかける想いなどをお聞きしていきたいと思っています。まず、今回コドモンストア、KOSE、Sunshine delight3社での取組みが決まった時はどのようなお気持ちだったんでしょうか?

伊藤
より自分たちの目標に近付けるし、より日本での「幼少期からの紫外線ケア」を認知してもらうことができる機会だと感じました。なかなか「紫外線ケア」の重要性が認知され難い状況だったので、今回保育業界に特化したコドモンストアさんと取組めることで認知してもらえる機会が増えるのではないかと思っています。

 
富田
私たちコドモンストアも会社の理念や考え方は同じ方向を向いていると思っていますので、今回一緒に取組めることをとても嬉しく思っています。今お話にもありましたが、伊藤社長は「幼少期からの紫外線ケア」の認知現状をどう捉えて居るんでしょうか?

伊藤
まだまだ理解が進んでいないと思っています。また特に「男の子」や「子ども」に対して「紫外線ケアが必要」という考え方はなかなか理解が進んでいないと思っています。


富田
例えば保育園や幼稚園などでは紫外線ケアの大切さは気が付いていたとしても「そんな余裕がない」という意見もでてきそうですよね。その時間の「余裕」を作ってあげられるのが私たちコドモンストアであり、コドモンの仕事だとも思っているのですが。

伊藤
確かにそうですね。また、そもそも全体的に基礎知識も足りていないと感じています。そのためまずは「理解してもらう環境整備」も必要だと感じています。
 
富田
なるほど。そもそも「理解してもらう環境」を作っていくことからということですよね。ではそうした環境や「幼少期からの紫外線ケア」の大切さが認知されるためにはどんな要素や環境、要件などが必要だと考えていますか?

伊藤
私は今大学3年生なのですが、自身の経験からも「親世代のマインドから変えていく」ということの必要性を感じています。親世代だけでなく園長先生等の世代にもご理解いただく必要もあるのではないかと考えています。

 
富田
確かに私たち世代は「日焼けした肌=健康の証」のような、今思えば誤った認識をもって過ごしてきた期間が長かったのかもしれません。私も若いころは積極的に日焼けをしていた時期がありましたし。やはりそうなってくると、歯磨きや手洗いうがいと同じように「必要なことなんだよ」という”習慣化”が必要だということですよね。

伊藤
歯磨きや手洗いうがいと同じように「必要なことなんだよ」という”習慣化”が必要というのはその通りだと思っています!

 
富田
先ほどの私自身の日焼けしていた過去の話からふと思ったのですが、紫外線ケアを怠ることで既に幼少期からその弊害が症状として出たりはしないのでしょうか?

伊藤
紫外線の厄介なところは、影響が出るまで時間がかかるからこそ重要性に気が付かれ難いということなんです。ですので幼少期に何かすぐ影響が出るようなことはありません。ただ、肌はターンオーバーしつつもダメージが蓄積されている状態になっていますので、その正しい状況を知ってもらう必要があると思っています。風邪予防などと違い、予防した効果が見え難いのでケアが疎かになりがちというのも難しい点ですね。

 
富田
おっしゃる通りで日焼けが落ち着いてきて、肌の色が元に戻ってくるとダメージも消えていると思いがちですよね。例えば長期間を追った紫外線ケアをした場合としなかった場合での肌ダメージ比較やシュミレーション情報などはないのでしょうか?あまり日本で見かけた印象がないのですが。

伊藤
海外だとトラック運転手の方の左右日に当たる側と当たっていない側の比較や、双子の方でのケアの違いによる比較写真などが公開されていたりしますので、視覚的にも「ケアをしなくちゃ!」と気が付かれやすいですよね。日本ではおっしゃる通りそこまで大々的に公開されている情報は少ないかもしれません。


富田
伊藤社長が「幼少期からの紫外線ケア」が必要だと実感したエピソードは色々なところで語られてはいますが、あらためて教えていただけますか?

伊藤
私の実家は農家なので農業に従事してきた母の日焼けによる肌ダメージがそもそものきっかけでした。その後WHOの紫外線ケアの必要性に関する公式見解を見て驚いたことがさらに大きなきっかけで「18歳までに人生で浴びる紫外線量の約半分を既に浴びてしまっている」という事実に愕然としました。
だからと言って幼少期外で遊ぶのを制限するべきではないと思いましたので、それならば「ケアをすることで紫外線を防ごう」という風に考えて今の活動に至っています。

 
富田
活動当初から今に至るまで「幼少期からの紫外線ケア」について理解が得られず悔しい思いをしたことなどもあったのではないでしょうか?

伊藤
おっしゃる通り理解が得られないことばかりでした。特に保育園や幼稚園ではなかなかご理解いただけず難しさを痛感しています。

 
富田
なぜなかなか保育園や幼稚園で理解を得られないのかという点ですが、何よりも「保育士さんたちが疲弊している」ということがあるのではないかと思っています。保育士さんたちは現在業務量が多くひっ迫している状況があると思っていて、現場の正直な事情としては「これ以上業務は増やせない」ということもあるのではないかと思います。この壁はとても厚いですよね。子どもたちが自分たちで自主的に日焼け止めを塗れている事例などがあれば、保育士さんたちの負担なく自主的に取組めると理解いただけるかもしれませんね。

伊藤
そうですね、保育士さんの業務状況は私も把握して頭が下がる思いです。もちろんおっしゃる通り、子どもたちが自分たちで日焼け止めを塗れるという事例やだんだんと慣れて手洗いやうがいのように習慣化できていくケースもあります。
ただその他にも「アレルギーが数年後に出たら困る」など課題はたくさんあると思っています。


富田
例えば先どもたちが自主的に塗れるという資料などを作成して配布したとしても、保育士さんがそういった資料を読めるような余裕があるのか、ということが課題になりますね。

伊藤
はい、正直あの忙しさの中でそういった資料などを読む余裕や勉強会などを開いて受講してしまうなどの余裕はないと思っています。でも、そこもこれから弊社で取組んでいきたいと思っています。


富田
今回コドモンストアで取り扱わせていただく「SunD ひやけどめ」について詳しく伺いたいのですが、KOSEさんとの商品開発の過程で苦労されたことがあれば教えてください。

伊藤
まずは弊社とKOSEさんのスタンスの微妙な違いなどに最初は戸惑った面もありました。弊社としては大容量で低価格を実現したいという想いがある一方で、KOSEさんは高品質で安全性が高いことをとても大切に考えていらっしゃる。その部分の差異を埋めるのは大変でしたが、お互いに大切な理念部分ですので、議論を重ねて作り上げた結果、良い商品が作れたと思っています。


富田
SunD ひやけどめは紙パックだけ詰め替えのような形にして、このプラスチックのポンプ部分だけ再利用したりもできるのでしょうか?

伊藤
現状は詰め替えは不可で使い切りになっています。まずは衛生面を考えると使い切りがいいという点と、コスト的な面でポンプだけ再利用するとなるとその方がコストが高くなってしまう点で使い切りにしています。今我々がSunD ひやけどめで使用させていただいている紙パックボトルは、今後我々の商品以外の様々な商品にも使用されていく予定だとKOSEさんからお聞きしています。

 
富田
今回KOSEさんのような大企業ともお仕事されてみて、学生起業、および学生同士のメンバーで会社を運営しているからこその苦労など感じたことがあれば教えてください。

伊藤
シンプルに時間が合わないということです!(笑) 全員大学の授業があり活発に活動できていないということも課題です。ただその代わりメリットもたくさんあって、メンバーは高校からの同級生で性格や思考も異なる多様なメンバーなので刺激し合える関係です。あとは家族や既に社会人になっている私の兄弟からもアドバイスやサポートをもらえていて、支えてもらっているなと感じています。


富田
そうした色々な苦労がある中でも、起業してよかった、商品を開発してよかったと思うことはありますか?またそれはどんな時なんでしょうか?

伊藤
まず学生起業してよかったなと思うのは、大学での学びがビジネスに直結している点だったりします。私は法学部なので先日「法的三段論法」という考え方を大学で学んだのですが、それもすぐにビジネスで応用できるなと思い活用しています。商品を開発してよかったと思うのは、幼稚園や保育園でのSunD ひやけどめ及活動も行なう中で、子どもたちがSunD ひやけどめを自分で塗れるようになっていくのを見て「成長したな」と感じる時です。自分の活動が子どもの大切さ、子どもは社会全体でケアしていく対象であるということを伝えることにも繋がると感じることがあります。あとはこれまでのKOSEさんやJAさんとの協業、また今回のコドモンストアさんとの協業でもスピード感をもって事業が進められることや人と人との繋がりなどとても環境に恵まれていると考えていて、それも起業して本当に良かったことの一つです。

 
富田
伊藤社長が理念や信念にしていることがあれば教えていただけますか?

伊藤
信念は「人の繋がりを大切にすること」です。人と人との繋がりがあれば補えないものはないと思っています。

  
富田
今後の事業プランやキャリアプランなどは考えていらっしゃるんでしょうか?

伊藤
学生中はこの事業を引き続きやり遂げたいと思っています。卒業後は就職して視野を広げることも視野に入れて検討しています。というのも、自分の中で「これは自分に足りていないな」と思うことも多くて、そういったことを幅広い選択肢の中で身に付けていきたいと思っています。

 
富田
「幼少期からの紫外線ケア」の大切さが認知され、保育園などでも紫外線ケアが当たり前になったとして、その先の未来で更に実現していきたいことというのがあれば聞かせてください。

伊藤
保育施設への導入が進めば小学校、中学校にも導入が進むと考えています。そうした環境になったら公園などの公共施設にも導入していきたい。現在アルコール消毒液が街の至る所に置かれているのと同じような状況で、SunD ひやけどめが至る所に置かれて紫外線ケアを当たり前に全世代が行なうような環境にしていきたいと思っています。
また、今はその重要性を理解せずにとりあえず習慣としてSunD ひやけどめを塗ってくれている子どもたちに、一歩進んで「重要性を理解したうえで塗る」ということができるような環境にしていきたいと思っています。

 
富田
ここまで色々とお話を聞かせていただきありがとうございました。伊藤社長の想いというのがしっかりと伝わったと思っています。最後にコドモンストア利用者に向けて一言お願いします。

伊藤
この事業を通じて、子どもたちが楽しく紫外線ケアの習慣化ができると共に、保育士さんの負担にならない使いやすい商品、サービスを目指していきたいと思っていますのでぜひSunD ひやけどめを使ってみていただきたいと思います。



大学生でありながら明確な社会的使命と事業のビジョンを持つ伊藤社長のお話は大変面白く、感心させられるばかりでした。そんな彼女がたくさんの仲間の支えの中で完成させた「SunD ひやけどめ」。
そこには彼女や仲間たちの想いだけではなく、現在の保育園や幼稚園で頑張る保育士さんたちへの想いも組み込まれています。伊藤社長が最後におっしゃった通り「子どもたちが楽しく紫外線ケアの習慣化ができると共に、保育士さんの負担にならない使いやすい商品」であるとコドモンストアは考えていますので、紫外線が強くなってくるこの時期にぜひ導入いただけると嬉しく思います。インタビューに快くご協力いただきました伊藤社長、ありがとうございました!最後までお読みいただきありがとうございます。
 
伊藤瑛加
株式会社Sunshine Delight代表
中央大学3年
東京都三鷹市出身。
2019年5月にJAグループの「JAアクセラレータープログラム」で特別賞を受賞。
同年7月に株式会社Sunshine Delightを設立し、代表取締役社長となる。
その後、コーセーの「アクセラレータープログラム」に応募し、全86社の応募の中から採用される。
 
Sunshine Delight 公式HP

 

※写真内の商品はリニューアル前のパッケージのものです。

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