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コドモンの管理栄養士が防災ゼリー  「LIFE STOCK」を試食しました!

こんにちは、コドモンストアの高橋です。
前回、前々回とこども施設での非常食について解説いたしました。アレルギー食は、可能な限り準備しておくこと、衛生的で保存性が高く、アレルギー対応もしている……となると、なにを選べばよいか難しいもの。
この度、その要件を満たしている「LIFE STOCK」という商品をコドモンストアで取り扱いはじめるにあたり、コラム執筆者でもあるコドモンの管理栄養士2人に試食をしてもらいました。
今回はその様子をお届けします。

(左から川口、森山)

川口 亜希子
コドモン カスタマーサクセス 給食チーム 管理栄養士
保育園栄養士として給食管理業務に5年間従事。
その経験を活かし、現在は給食業務に関わる方の働く環境を整え、子どもたちと向き合う時間を多く持てるようサポートを行っている。

森山 綺佳
コドモン カスタマーサクセス 給食チーム 管理栄養士
管理栄養士として保育園や病院、福祉施設で給食管理業務に従事。
現在は、保育園での経験を活かし、保育園給食に関わる方向けに様々な面からサポートを行っている。

 

気持ちを和らげてくれそうなかわいいパッケージ

川口「見た目めちゃくちゃかわいいね。おしゃれで非常食っぽくない!」

森山「災害時って気持ちが落ち込むから、パッケージが明るいのは、気持ちを和らげられてよさそう。形もスマートだし」

川口「サイズも2種類あって、年齢にあわせて選べるのもいいね」

森山「大きいほうは200キロカロリー。大人でも1つで十分に満足感得られるね。子どもには小さいサイズがよさそう」

川口「200キロカロリーは、ふだん園で出しているおやつと比べてエネルギーが高いかな。非常時といえどおやつとして子どもに提供する場合は、日常的に提供している食事と大きくエネルギーが違わないように気を付けたいな」

 

災害時に必要な栄養素とアレルギー対応

森山「さっそく食べてみようか。【バランスタイプ】アップル&キャロット味と、【エナジータイプ】のグレープ味、ペアー味の3種類だって」

川口「じゃあまずは、【バランスタイプ】アップル&キャロット味から」

森山「スプーンもお皿も用意してあるんだけど、そのまま吸うんだね(笑)」

川口「そうそう、えーと、面倒だからって手抜きしたんじゃないよ?実際に避難所で子どもがそのまま食べられるかどうか試そうと……(笑)」

森山「味はどう?」

川口「食べやすいけど、人によっては苦味を感じるかも」

森山「たしかに栄養つまってます、って感じ。非常時に不足しがちなビタミンB1、ビタミンB2が入っているんだって」

川口「非常食はどうしてもエネルギー補給がメインになりがち。パン、おにぎり、カップ麺と炭水化物に偏ってビタミンが不足しがちななかで、こうしておやつ感覚でビタミン補給をできるのはよさそう!」

森山「ビタミンB1やビタミンB2には炭水化物や脂質の代謝を助ける役割があるから、重要だよね。エネルギーを補給していても、ビタミンB群が摂れていないと疲れやすくなっちゃう」

川口「避難所など家じゃないところではリラックスできなくてストレスもたまるもんね。甘味とビタミンの組み合わせは大事! 非常食でビタミンがとれるもの自体少ないよね。野菜スープが早い段階で提供されることは少なそう。そこに加えてアレルギー対応となるとより難しい」

森山「グレープ味とペアー味はアレルギー物質(特定原材料など)28品目不使用、アップル&キャロット味はアレルギー物質(特定原材料など)7品目不使用。これはありがたい! 非常時は先生たちもパニックになる。ふだんしっかりアレルギー食の対応ができている先生だとしても、机もわけられなかったりするなかで誤食を起こしてしまう可能性はあるし、アレルギーの子もそうじゃない子もみんな安心して食べられるものを備えておけると安心だね」

川口「うん。あと賞味期限が5年半あるのは嬉しいね。アレルギー対応された非常食だと賞味期限が短くて、管理が大変だったな……」

森山「わかる! 一般の非常食と同じように保存管理できるのは助かるよね」

川口「話しながら、つい次の味を開けちゃったんだけど、私はこの【エナジータイプ】のグレープ味が好きだな。食べやすい」

森山「私も! 食べなれたグレープ味! きっと子どもたちも喜ぶんじゃないかな。反面、ペアー味は後味が少し残るから、好き嫌いが分かれるかも」

川口「贅沢だけど、日常で食べるとどうしても好きなのはこっち…だとか考えてしまうよね」

 

 子どもへの提供方法

森山「せっかく用意したので、スプーンに出してみようか。そのまま食べられるのが災害時は衛生的で便利とはいえ、形状によっては以上児でも取り分けたほうがいいかもしれないし」

川口「最初は水分だけが出てきちゃうな。お皿に出してからスプーンですくうならいいけれど、直接スプーンに出すなら、少し揉んでからがよさそう」

森山「思ったより細かいね。私が勤務していた保育園では、ゼリーを出すときこういう感じでクラッシュして出してたんだけど、川口さんのいた園ではどうだった?」

川口「メニューによってカップで出すときもあれば、クラッシュにすることもあったよ」

森山「これはどちらかというと、クラッシュしたゼリーに近いね。3歳児クラス以上はパッケージのまま渡して食べても大丈夫そう」

川口「2歳児クラスでも月齢高い子は大丈夫そうだけど、確認が必要だね。吸って食べると窒息がこわいし」

森山「3歳児以上でも、吸って食べるんじゃなくて容器を押しながら食べるように教えることは必要そう。子どもたちにとっては、非常食にふれる機会をつくることも大切。これを施設でストックしておくにあたっては、まず一度、子どもたちも一緒に試食会をしてみるのがいいかも」

川口「はじめて食べるものが苦手な子もいるし、そういう子にとっては試したことがあるってすごく重要だよね。こういうおやつ感のあるものなら、子どもたちも抵抗なく非常食を食べてくれそう!」

 

今回試食した商品はこちら

LIFE STOCK エナジータイプ グレープ味【こちら


 

LIFE STOCK バランスタイプ アップル&キャロット味こちら

 

 

LIFE STOCK エナジータイプ ペアー(洋なし)味こちら

 

 

次回は、「非常食以外に用意する商品」「日常に非常食と触れ合う時間を作る食育」についてお届けします。いざという時に子どもたちの安全を守れるように、日ごろから災害時に備えた準備をしておきましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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