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夏までになんとかしたい!強い日差しから子どもを守る「日よけ」の設置

猛暑や強い日差しの影響で外遊びが制限されることを受け、日よけの「シェード」を設置する施設が増えています。
今年は3月にもかかわらず夏日となる地域もあり、すでにコドモンストアには「自分たちで設置できるシェードはないか」「狭い園庭にも設置できるシェードがほしい」などの相談が多数寄せられています。
そんなご相談にお応えするため、夏に向けてシェードを安全に設置するコツをご紹介します。

1. 自分たちでシェードを設置できるの?

シェードを設置したいけど、業者に依頼する時間と費用がない場合、市販のシェードを施設で設置することができます。業者に依頼して設置するよりも設置までの期間が短く、費用が抑えられるメリットがあります。一方で、自分たちで安全に設置できるか心配だという声もお聞きしています。
そこで、安全に設置するための環境確認、目的に合ったシェードの選び方、正しいロープの結び方などをご紹介します。これからシェードを設置したいと考えている施設はもちろん、すでに独自の工夫でシェードを設置している施設の方も、安全確認にお役立てください。

 

2. シェードを設置したい場所を確認しよう!

Check. 支柱になる構造物があるか

シェードを設置するには、ロープをくくりつける「支柱」が必要です。

建物の手すり、フェンスなど、ロープでくくり付けることのできる場所(図1参照)がある、または外壁や支柱にフック等を引っ掛ける場所(図2参照)がある場合は、そこを支柱としてシェードを設置できます。

※図1

※図2


支柱になる場所がない場合、外壁にフックのついた部品を取り付けることで設置は可能になりますが、工具が必要であったり、外壁がシェードの設置に耐えられる材質かどうかを見極める必要があります。(コドモンストアでも設置に関するご相談を承ります)

 

3. 設置目的にあうシェードを選ぼう!

▶上に張り、園庭すべてを覆いたい場合

大きいと設置する際にたるみやゆるみの危険性が高まるため、園庭の面積に対して90%程度のものを購入するのがおすすめです。

▶園庭の一部分(砂場のみなど)を隠したい場合

太陽の動きによって日陰の面積や位置が変わるため、設置したい場所の縦・横それぞれに対して110%のサイズを設置するとよいでしょう。

▶日除けカーテンのようにして使用する場合


ほぼ100%のサイズのものを選びましょう。 施設で使うシェードの色味は、ベージュや薄いグリーン、水色などがおすすめです。明るい色にするとシェードの下も明るく、子どもたちが遊ぶのにぴったりです。大人の日焼け対策としては日光を遮断できる濃いめの色が使われますが、熱を吸収してしまうのでシェードの下で長い時間遊ぶと熱く感じてしまうことがあります。

 

4. 設置の際のコツと注意点

ほどけにくく簡単に外せるロープ結びのコツ サッと結べて強度が高く、簡単にほどける「もやい結び」がおすすめです。 「もやい結び」はシェードのループにロープを結びつける時などに役立ちます。強く引っ張られても輪の大きさが変わらないこと、ほどきたい時にはすぐに解けることが特徴で、アウトドアシーンでも便利に使われている結び方です。

<手順 1> 輪を作り、そこにロープの端を通します
<手順2> 作ったロープの輪の下にロープの端をまわします
<手順3>  手前側のロープを巻くようなイメージで輪の中にロープの端を戻します
<手順4> ロープの端と手前のロープを引っ張り結び目を締め、完成です。

  • 設置の際の注意点

シェードは、以下の点に注意して設置することが重要です。

  • ●風などの衝撃を受けても外れないように、しっかりと固定されている場所にロープをかける

  • ●取り付けたカラビナなどの部品は結束バンドで動かないように固定する

  • ●金具や生地のバタつきをおさえるために、シェードにテンションをかけて張る
    (ターンバックルを使うか、2人以上で協力し、シェードを引っ張る人、ロープやカラビナを取り付ける人と分担して行う)
  • あると便利なグッズ

  • カラビナ
    • シェードのハトメとひっかける場所をつなぐのに使用します。ロープの先に結ぶと、そのままひっかける場所に取り付けられるため、取付け・取り外し時に毎回ロープをほどく必要がなく、設置や撤去の際の手間を軽減することができます。

    • カラビナは百円均一などでも売っていますが、たいてい小物用で耐荷重がが弱いため、強度の高いものを選びましょう。
  • ターンバックル
    • ターンバックルは胴体部分の両端にねじ棒をねじ込んだものです。胴体部分を回転させることで、両端に取り付けられたボルトを締め付けたり緩めることができ、張力を調整できます。

      主に建設現場で使われることが多い部品ですが、庭のフェンスやシェードセイルといった身近な場所にも使用できます。
  • まとめ

    • 市販の部品と正しい結び方を取り入れることで、安全にシェードを設置することができます。
      本格的に暑くなる前にシェードを設置し、夏の外遊びに備えましょう。
      コドモンストアでは、ご自身での設置を考えている施設向けに、必要な部品とロープがセットになったオリジナルシェードの販売を開始しました。最低限必要なカラビナとロープ10m分がセットになっていますので、届いたその日に設置が可能です。

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