「とうきょう すくわくプログラム」は、「子どもたちが主体的に探究活動できる環境を整え、保育の質を向上させることを目的とした東京都の補助制度です。
プログラムを始めるにあたって、現場の先生の中には疑問をお持ちの方も少なくないようで、すでにコドモンストアには、
- 「テーマ設定や進め方がわからない」
- 「子どもの日常の姿を活動へ効果的に反映できるか不安」
- 「購入する物品の方向性が定まらない」
といったお悩みの声が多く寄せられています。
こうした声にお応えするため、コドモンストアでは「とうきょう すくわくプログラム相談窓口」を開設しています。
今回は、特にご相談が多い「テーマ設定」について、考え方のヒントとコドモンストアでのサポート内容、そして他施設での事例をご紹介します。
テーマ設定に悩んでいませんか?
初めてとうきょう すくわくプログラムに取り組む際、テーマ設定に悩む施設は少なくありません。
テーマを設定するには、いくつかのアプローチ方法があります。
ここでは、実際の事例を交えてテーマ設定のヒントをご紹介します。
テーマ設定のヒント
園の課題から着想を得る
例:「体を動かす機会をもっと増やしたい」
現場が抱える課題を出発点にテーマを設定。課題解決に向けた活動を検討することで、実効性の高い取り組みにつながります。
子どもの興味・関心から発展させる
例:「最近、子どもたちが水遊びに夢中になっている」
日々の保育の中で見られる子どもの関心を起点に考えるのもよいでしょう。テーマを通じて興味の対象を徐々に広げていくことで、探究的な学びの展開が可能になります。
施設内だけで方向性の検討が難しい場合も、コドモンストアでは先生方のお話と多数の事例をもとに、施設にあったテーマ設定をサポートしています。
■「コドモンストア相談窓口」テーマ設定のサポート内容
- 先生の考えや園の特色を丁寧にヒアリングし、現状を整理
- 他園の事例や取り組みをご紹介し、テーマの方向性をご提案
- 先生の「やってみたいこと」を制度の枠組みにどう落とし込むかを検討
経験豊富なスタッフが、先生との対話を通じてプログラムの内容をより充実したものにするためのお手伝いをしています。
【実例紹介】実際にあったテーマ設定のヒント
T保育所(定員30名)
テーマ:遊びを通じて体の動きを促進する機会をつくる
- テーマ設定のきっかけ:園庭がなく、体を動かす機会が限られていたという課題から出発
- 関心を深める工夫:発達記録をもとに、年齢に応じた動きを安全に経験できるよう活動内容を職員間で検討
- 興味を広げる環境づくり:クッションマットや滑り台を用いて、安心して遊べる空間を整備
A保育園(定員57名)
テーマ:海の生き物について知る
- テーマ設定のきっかけ:子どもたちの水に対する関心から出発
- 関心を深める工夫:移動水族館を招き、園内に水槽を設置するなど、子どもたちが海の生き物に触れる機会をつくり関心を深めた
- 興味を広げる環境づくり:保育室に図鑑や絵本などの資料を追加。日常の中でも探究が続くように工夫
テーマが決まったあとの「活動設計」のご相談にも対応
コドモンストアでは、具体的な活動設計についてもサポートしております。
- 活動の組み立て方がわからない
- 予算の範囲で物品を決めるのが難しい
テーマ設定後のこのようなご相談に対しても、ご意向をうかがいながら、先生と一緒に活動を検討いたします。
「まだ決まっていない」からこそ、ぜひご相談を
とうきょう すくわくプログラムの活用にあたっては、
- 1. テーマ設定
- 2. 活動設計
- 3. 物品の購入
- 4. 報告書作成
といったいくつかのステップがあります。
コドモンストアでは、それぞれの段階での不安や疑問にお応えするサポートをご用意しています。
- 「何から始めたらよいかわからない」
- 「申請や報告まで含めて伴走してほしい」
といったご相談も大歓迎です。 どうぞお気軽に、コドモンストアの【とうきょう すくわくプログラム相談窓口】までご相談ください。
※令和7年度のすくわくプログラム補助金を受けるには、2025年5月30日(金)までに、東京都が実施する研修会への参加およびアンケートへの回答を完了していることが条件となります。補助金の詳細については、各申請に関するお問い合わせ先までご連絡ください。