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他の施設はどうしてる?持ち物の入れ間違い対策

こんにちは。コドモンストアの富田です。
保育施設では、家庭から衣類やおむつ、タオルなど、さまざまな持ち物を預かることが多くあります。園での活動中にタオルを使ったり、お着替えをしたりして、またもとのカバンに入れて持ち帰りますが、その際に「入れ間違い」が発生することも少なくないとお聞きしています。

そこで、今回はこうした衣類の入れ間違い・渡し間違い防止対策の実践例をご紹介します

入れ間違い・渡し間違いが起こる原因

入園の際には「すべての持ち物」にしっかり記名がされていても、時間の経過と度重なるお洗濯、衣類の入れ替わりにより、誰の持ち物かわからなくなることがあります。原因は主に下記の3つ。

 ・記名が薄れて判別できない!
 ・新しいお洋服に記名がない!
 ・おさがりで本人の名前が書かれていない!
  

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最善の防止策は記名を徹底することに尽きますが、残念ながら保護者のご協力が得られないこともあり、ほかに渡し間違いを減らす取り組みをされている施設もあります。

間違いを減らす取り組みの事例① 〜ダブルチェック〜

入れ間違い・渡し間違いの防止策として「ダブルチェック」を実践している施設に、工夫と独自の取組みをお聞きしました。

  • 1. 毎週、チェック係の先生を決める
    クラス内で毎週チェック係の先生を決めます。チェック係を決めることで「誰がチェックするか?」が明確になり、チェック漏れの削減につながります。

  • 2. 自身が受け持っているグループの持ち物は違う先生がダブルチェックする
    受け持ちの先生が最初のチェックを行い、別の先生が再度チェックしています。2人の目で見ることができ、見落としが少なくなります。

  • 3.子どもが自分で持ち物をまとめるようになったら……並ばせてチェックする
    子どもが自分自身で持ち物をしまう→クラス担任がチェックをすることでダブルチェックとしています。チェック項目は「自分の持ち物が入っているか」と「持ち物がすべて入っているか」です。子どもは認識力にばらつきがあるので、先生が必ずチェックする必要があります。

  • 4. 名前がない、または薄くなっている場合はお迎えの時に必ず伝える/改善されるまで、送迎時などに口頭でお伝えしている
  • 5. 袋にしまう時は名前を必ず確認する
    袋の記名とエプロンの記名を照合する習慣づけを行う

  • 6. 子どもが自分で袋に戻す時は必ず先生が付きそう
    子どもが袋に入れる際は先生が必ずそばについて、その場で名前確認を行う


間違いを減らす取り組みの事例② 〜紙エプロンの導入〜

新年度に向けて、「持ち物」について改めて考える機会が増えるこの時期、コドモンストアへは「紙エプロン」導入のご相談を多くいただいています

保護者が毎日持参するエプロンを使い捨ての紙エプロンに切り替えることで、入れ間違い・渡し間違いをなくすことができます。使い捨てなので衛生面も安心

さらに、実際に「紙エプロン」をご導入された施設からは「かばんから取り出したエプロンの仕分けも不要になり、時間短縮にもつながった」というお声もちょうだいしました

事例① 保育園アルペジオ昭島中神町園
      • ●紙エプロンに切り替えるまで…
        • ・使用後の食事用エプロンを洗う時間が無く、ウエットティッシュでさっと拭いて返していたので、ビニールやポケットの部分にカビが発生するなど衛生的に不安があった。

        • ・袋に入れる際や保護者に渡す際、入念にダブルチェックはしているものの、エプロンや口拭きタオルをほかの園児のものと間違えてしまうケースもあり、保護者にはご迷惑をおかけしてしまっていた。

      • ●切り替えのきっかけ
        • コドモンストアで紙エプロンの「定期購入」があると知ったこと

      • ●実際に導入してみて(保育士の工夫と保護者の反応)
        •  〇保育士
          • ・導入当初は子どもたちがエプロンを引っ張って破いたりしたが、1か月もしないうちに子どもも先生もすっかり慣れた
          • ・髪の長い子は髪の毛を巻き込まないように、肩で止めるなどの工夫をした
          • ・子どもたちも自分で丸めて捨てられるようになった
          • ・エプロンと口拭きを持参してもらっていた頃は、個人のボックスで朝・昼と分けて保管していた。共通の紙エプロンになったことにより、保護者から預かった荷物から個人のボックスに分ける手間がなくなった。
        •  〇保護者
          • ・持参物が少なくなることを伝えたところ非常に喜ばれた
          • ・コストは保護者に負担してもらっているが、反対の意見はなく、とても喜んでいただいている

      • ●導入したメリット
        • 入れ間違えがなく、エプロンを拭いたり洗ったりすることもなくなったので圧倒的に楽になった

        • ・持参物の中からエプロンを朝・昼・夕と3か所に設置して順番に使っていたが、すべて同じ使い捨て紙エプロンになったことから収納場所も少なくなり、各テーブルへの紙エプロンのセットも楽になった
事例② 虹のひかり保育園

      • ●紙エプロンに切り替えるまで…
        • 施設で布製のエプロンを準備していた。1歳児だけでも18名おり、昼食後・おやつ後と2回洗濯をしていた(予洗い→洗濯→干す→畳む工程を1日2回)

        • 水道料金がかかるうえ、洗濯のために先生が保育から離れる時間が発生していた

      • ●切り替えのきっかけ
        • ・先生が保育に専念できるように、それ以外の業務負荷を軽減したいと考えていたところ、紙エプロンの提案があった

      • ●実際に導入してみて(保育士の工夫)
        •  〇保育士
          • ・紙エプロンは先生が付けているため、シールごみの誤飲もない
          • ・午睡の時間など職員の手が空いているうちに、裏側についてる食べこぼしうけポケットをひっくり返しておき、すぐに使えるようにしている
          • ・シール部分に髪がつかないように、保護者に対して髪を結んできてほしいとアナウンスをかけた
          • ・もともとエプロンを園で用意していたこともあり、保護者から特に大きな反応はなく、紙エプロンにすることへの抵抗もなかった

      • ●導入したメリット
        • ・導入前は洗濯から折りたたみまで、保育士の時間や労力をかなり取られていた。導入により時間の短縮、業務負担が軽減され、保育に向き合える時間が増えた。また、捨てるだけで良くなったのでとても楽になった

        • ・園にあるエプロンは柄や種類が複数あったため、自分が使いたいと思っていたエプロンが使えずにいじけてしまう子どももいたが、エプロンの柄が1種類になったので、取り合いのけんかもなくなった

        • ・エプロンの買い替え、日々の洗濯に人手と時間がとられることを課題に感じていたので、その時間を保育に充てることができたのはよかった。


入れ間違い・渡し間違いを少しでも減らす工夫を紹介しました。さらに、口拭きについても保護者の持参ではなく使い捨てに切り替え、より一層、入れ間違い・渡し間違いの防止に取り組んでいる施設もあるようです。

年度に向け、保護者に持参してもらう物と入れ間違い・渡し間違いの防止策について、今一度見直してみてはいかがでしょうか。


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