防災士に聞く!防災用品の選び方No,2~非常食①~
こんにちは!コドモンストアの高橋です!
「防災士に聞く!防災用品の選び方」と題し、連載でこども施設の皆さまに役立つ防災情報をお届けしております。
第二回は「非常食」
保育園から毎年災害時の備えについて相談を受けている、
防災士さんにお話を聞いてきました!
非常時に不足する野菜類、どうやって摂りますか?
今回のポイント
1.非常時の野菜の摂り方
2.甘味(お菓子やスイーツ)の必要性
3.おすすめの防災グッズ
1.非常時の野菜の摂り方
阪神淡路大震災、東日本大震災の後の調査によると、被災者が災害時の食生活で不足したと感じた食材の第1位は「野菜」でした。
私自身、備蓄してあるものは「パン・ごはん・水」だけで、
とにかく「食べられる」を優先していたので、野菜は思い浮かびませんでした。
大震災発生時に、災害援助で送られてくるのは最初は主食中心のようです。
もちろんまずは食べ物を確保すること最優先なので仕方のないことですが、
主食のみを食べ続けて便秘になってしまう方が多いようです。
東日本大震災後、避難所に入所した方の約33%の方が便秘になり、その半数の方が原因は野菜不足だと言っています。
ただ、その方々にサプリメント・野菜ジュースなどを配布した結果、便秘が1/5減少したという岩手県栄養士会の報告もあります。※
便秘になると様々な病気を引き起こす原因にもなりますので、
しっかりと備える必要がありますね。
※「そのとき被災地は」岩田健野田村役場畑下優子報告 岩手県栄養士会
2.甘味(スイーツ)の必要性
「災害時にスイーツなんて・・・」という方がまだ多いようですが、
防災士さんからは「災害時こそスイーツを備えてほしい」とのコメントが。
災害時は日常とは全く違う生活を余儀なくされます。
電気・ガス・上下水道など、私たちの生活であたりまえとなっているインフラが使えない状態です。
ここには多くのストレスがかかります。
特に子どもたちには「驚き」と「緊張」からさらに多くのストレスがかかると言われています。
そんな時に災害前の日常を取り戻すグッズとして、甘味(スイーツ)の必要性があります。
スイーツは心を落ち着かせ、ホッとした気持ちになり、心に余裕ができることで、ストレス軽減の効果があったと被災者のアンケートでも言われています。
3.おすすめの防災グッズ
最後に、おすすめの防災グッズを聞いてきました。
調理不要! 常温でもおいしいスープ
●スタンドパックでお皿がなくてもOK。 完熟トマトを中心に4種の豆、8種の野菜と小麦を煮込みました。
●1食あたり食塩相当量1g以下。常温でもおいしく食べられます。
被災時に不足しがちな野菜を手軽に補給できる「野菜の保存食」
施設にあった備えや補助金ご利用のご相談など、防災士スタッフがご対応いたします。是非、お気軽にご相談ください