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【防災士監修】いざという時「迷わない」「焦らない」備蓄のポイント

こども施設において、防災備蓄品の選定は重要な課題です。

専任の防災用品購買担当者がいない施設では、園長や主任が兼任で選定を行っており、

「子ども向けに何を・どれだけ備えたらいいか分からない」「どこで買えばいいか分からない」

このような声は少なくありません。子どもの安全に関わる備蓄品だからこそ、緊急時に焦らず使える、現場で使い勝手のいいものを選びたいものです。

今回は、防災士の資格を持つコドモンストアのスタッフが、実際の保育現場への訪問や先生方からのご相談をもとにいざという時に現場で使える『災害時を想定した備蓄のポイント』をご紹介します。

災害時、備蓄品の使用時に起こりやすい事故・トラブル

備蓄品を「用意している」施設は多くあっても、実際に「災害時に使える」かどうかは別問題です。災害現場では、次のようなトラブルが想定されます。

  • トラブル1:渡し間違い
    混乱した状況下では、子どもへの配布物について一人ひとり照らし合わせて配るのは先生方の大きな負担になります。特にアレルギ―対応食などの渡し間違いについては重大な事故につながる危険性もあります。
  • トラブル2:複雑な操作で、いざというとき使えない
    災害時、先生方は子どものケア、安否確認、避難誘導など、やるべきことが山積みです。複雑な手順が必要な防災用品は「結局使えなかった」というケースもあります。
  • トラブル3:劣化が進んでいて使えない
    消費期限や耐用年数を過ぎていなくても保管状態によっては使えなくなることもあります。

CHECK!

災害時の混乱下では、「アレルギー誤配」「操作不能」「備品劣化」の3つが備蓄品利用時の主要なトラブルです。「用意している」だけでなく、「誰でもすぐに使える」状態の維持が重要

災害時を想定した備蓄のポイント(実践ガイド)

災害発生時の混乱を最小限に抑え、子どもや先生の安全を最優先するために、備蓄品を選ぶ際には以下のポイントを重視しましょう。

1. 配膳間違いを防ぐため、28品目不使用・アレルギー対応の非常食を選ぶ

災害発生時、先生方の業務は極度に煩雑になり、子どもたちのアレルギーの有無の確認が困難になる可能性があります。

そこで、誤って配膳するのを防ぐためにも、幅広い状況の子どもに対応できる「アレルゲン特定原材料等28品目不使用」の非常食を優先的に用意することをおすすめします。

28品目不使用の非常食を選ぶメリット

  • 「どの子にどの食品を渡すか」の判断負荷が大幅に軽減される
  • アレルギー対応品と通常品を分けて管理する手間がなくなる
  • 配膳ミスのリスクをゼロに近づけられる
  • 緊急時の迅速な対応が可能になる

28品目不使用でない非常食は職員向け、もしくは長期避難の場合のおやつや補食として、アレルギーがないことが確認できた子に限定して提供するといいでしょう。

2. 普段から使える・直感的に操作できる防災用品を選ぶ

災害時のストレス下では、複雑な手順や、普段使い慣れていないものの操作は困難になります。

災害時、先生方は、子どものケア、安否確認、避難誘導など、ただでさえ対応すべきことが多くあります。そのため、防災用品については、「普段から使えるもの」または「使い方が直感的に理解できるもの」を選び、使い方に迷う時間を最小限にすることが重要です。

希釈不要の消毒液は日常的に、ポータブル電源は行事時に使用することが可能です。 また、リュックになる抱っこ紐は普段のおさんぽ時にも使うことができ、おさんぽ用としても備蓄用としても使うことができます。

3. 定期的に消費期限や耐用年数を見直す

いざというときに「使えない」なんてことがないよう、備蓄品は定期的な見直しと適切な管理を行いましょう。

適切な見直しの頻度と入れ替えの目安

備蓄品は最低でも1年に一度は見直すようにしましょう。

  • 非常食:商品に記載された期限の4〜6か月前を目安に、入れ替えを検討されることをおすすめします。
  • 防災用品:特に蓄電池・簡易トイレは定期的な点検を推奨します。備蓄年数の記載があるものは期限の4〜6か月前を目安に入れ替えを検討しましょう。

主な防災用品の耐用年数の目安例

防災用品 耐用/備蓄目安年数 備考
蓄電池 10〜15年 過充電や過放電を避け、電池の残量を30〜50%にして保管することで長く使うことができます。耐用年数を過ぎるタイミングで一度、メーカーなどの専門家にみていただくのもおすすめです。
簡易トイレ 5〜10年 備蓄年数を過ぎても使えなくなるわけではありませんが、凝固剤の劣化により排泄物が固まりにくくなったり、袋が劣化で破れやすくなったりします。

いざというときに「迷わない」備蓄のポイント

  • ・28品目不使用・アレルギー対応食を優先的に備蓄
  • ・普段から使える/直感的に操作できる防災用品を選ぶ
  • ・定期的な見直しをする(年1回、期限の4〜6か月前に入替)

防災士×現場視点が導き出したコドモンストアの選定基準

コドモンストアでは、備蓄品の選定軸を「子どもたちの安心」と「現場での使いやすさ」の二点に定めています。

防災士資格を持つスタッフが、災害時の現場での使用を想定し、商品の安全性と使い勝手を厳しくチェック。安心できる商品だけを取り揃えております。

商品販売前は、スタッフが実際に使い方を確認するのはもちろん、こども施設への現場ヒアリングも実施「いざという時に迷わず使える」ことを重視した選定を行っています。


商品掲載までの3ステップ

  • 1. 防災士による安全性チェック
  • 2. スタッフによる使用確認
  • 3. こども施設での現場ヒアリング

まとめ:子どもたちの安心と、先生方の負担軽減を両立

備蓄品選びの重要な目的は、災害時に子どもたちの命を守り、安心を確保することです。そして、その目的を達成するために、先生方の負担を軽減する備蓄のあり方が不可欠です。

コドモンストアでは、施設の備蓄量などについても、専門知識を持ったスタッフが貴施設の規模に合った提案を相談ベースで行うことも可能です。

コドモンストアでは、保育の現場で使うことを重視した商品を選定しています。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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