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事前に準備したい!災害時における0、1、2歳児の避難方法の選択肢

万が一災害が起きた際に被害を防いだり、できるだけ小さくするため、備えや避難の方法について見直しをされたとのお声を聞くことが増えてきています。

今回は防災に関わる数ある重要事項の中でも特に大切な

  • ●子どもや先生・職員の安全確保・避難
  • ●防災用品の確保

の2つの観点について、より大人のサポートが必要な「未満児を連れた避難方法」をお伝えします。

主な避難方法の比較

未満児を連れた主な避難方法の選択肢と、それぞれの方法におけるメリット/デメリットをまとめてみました。

抱っこひも

避難車

おさんぽロープ

使用可能な
月齢目安
4か月~
6か月~
(腰すわり後)
1歳以降
行出来る年齢
メリット
ガレキが散乱している道でも使える

階段など、段差があるところも避難経路として使える
    一度に6~8人とまとまった人数の避難が可能

    一定量の防災用品もいっしょに運ぶことができる
      子どもが歩ける場所であれば、一度に複数人を避難させることができる
        デメリット
        大人1人で避難させられる人数が少ない

        子どもを抱っこするため、重さのある防災用品の持ち出しは難しい
          階段がある場所は避難経路として使えない

          ガレキが散乱した道や坂が多い道は使いづらい
            段差含めて、自力である程度の距離を歩ける子どもでないと使用ができない

            子どもが自力で歩ける道を避難経路に選ぶ必要がある

               

              それぞれの方法にメリット・デメリットがあり、施設の立地や指定の避難場所・経路、受け入れ人数、年齢などによっても最適な避難方法が異なります。

               

              また、防災用品の持ち出し量も事前に想定しておきたいもの。

              避難時には、最低でも1日分のおむつや食料などの日用品と防災用品の持ち運びが必要になります。こちらも一緒に持ち運べるかどうかも合わせて確認が必要です。


              避難具の選定時には以下をあわせて確認するとスムーズです。

              • 水害時や地震発生時など、避難場所が複数ある場合は複数の避難経路で確認・点検
              • 持って移動できる重さなのか、避難車等のカートタイプに載せるのか



              実際に被災された施設からは「ガレキが散乱して避難車が押しづらい場面もあった」との体験談もお聞きしています。。万一に備え避難車、抱っこひも、おさんぽロープ等の避難具を複数種組み合わせて準備すると安心です。


              避難車(おさんぽ車)はこちら>>

              避難用抱っこひもの体験談

              未満児の避難具として検討されることの多い抱っこひも。「いざというときのために保管しているが、すぐに取り出しにくい場所に置いてしまっている」、「せっかく用意しても日頃はほとんど使わない」、というお悩みもいただきます。

              そこで、反射板が付属し避難用抱っこひもとしての機能は備えながら、リュックとして日頃の活動やお散歩にも使える「避難用抱っこひも」について、実際に使用された施設の声をご紹介します。

              今回ご紹介する避難用抱っこひもの特長

              • ●後ろ側がリュックになっており、日頃のお散歩や活動にも使える
              • ●抱っこひもがリュックの中に収納でき、活動中や外出時にも抱っこひもが使える
              • ●避難時には子どもの避難と同時に、日用品の持ち出しも可能

              実際に使用した施設の声

              ●ほんちょう保育園(認可保育園)

              • 0歳児クラスの先生より

              必要なものはリュックの部分に入れて、子どもを安全に避難させることができそうです。おむつなど最低限の備えの持ち出しは必須なので助かります 

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              リュックにはクラス単位で必要最低限の防災用品をセット
              • 「おむつ、緊急連絡先や災害時のマニュアルなどの書類が入ったファイル、救急セット、アルミホイルや着替えを各クラスに用意しています」

               

              リュックと抱っこひもが一緒になっているので普段使いができる
              • 「リュックから抱っこひもを取り出せばすぐに使えるので、普段の活動時にも使いやすそうです」
              • 「手で抱っこしているよりは体全体で支えているので身体に負担が少なく感じます」

              避難時訓練での使い方
              • 「実際に避難訓練でも使いました。まず子どもたちを4人乗り避難車に乗せ、り切れない子をおんぶひもやこの避難用抱っこひもで避難するという使い方で訓練しています」



              避難用抱っこひもについてよくあるご質問にも答えていただきました!

              避難用抱っこひもを検討される際に、良くいただく質問をまとめました

              • Q. 子ども2人を抱っこして、移動や避難はできそうですか?
              • A. 小柄な先生が試してみましたが、2人抱っこは特に問題なさそうでした!
              • <コドモンストアから>
              • 今回使った2人用の抱っこひもは、ベスト型で背中全体を使って抱っこできるので、通常の抱っこひも・おんぶひもに比べて負荷はかかりにくい設計です。
                ※使用される方の体格や体力等によって抱っこできる人数は変わります。
                また、必ずしも2人抱っこする必要はなく、1人だけを抱っこして空いたスペースに防災グッズを入れることも可能です。


              • Q. 装着にかかった時間は?
              • A. 初めて使ってみたときには1分半程度かかりましたが、訓練すればもっと早くできそうです。
              • <コドモンストアから>
              • 個人差はありますが、おおよそ2〜3分あれば装着可能ですので、一時避難時にもお使いいただけます。※装着する際は介助用のスタッフと2名体制で装着してください

               

              防災用抱っこひもの装着方法はこちら▼


               

              災害による被害を未然に防ぐめに、本記事が0、1、2歳児の避難方法についての見直しや改善のヒントになれば幸いです。

              コドモンストアではご予算に合わせた提案や、各種補助金の利用相談も承っています。補助金利用時に必要なお見積書等の書類発行も可能です。

               

              今回ご紹介した避難用抱っこひもを含む、コドモンストア厳選避難グッズはこちら

               


              また、定員や施設環境にあわせた避難方法などご相談されたい場合は防災士スタッフによるオンライン相談窓口もございますのでぜひお気軽にご相談ください。

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