備えておきたい、こども施設に合った非常用トイレ
災害時に起こりうる、水道の停止、トイレ破損、衛生環境の悪化などのトイレの問題。これらは子どもたちの健康問題にも直結します。こども施設では、すぐに避難せずその場に留まる場合も多く、復旧後もトイレが使えない状況が続くこともあるため、非常時のトイレ対策は重要な課題です。特に水害の危険性が高い地域では、日頃から準備をしっかりしておきましょう。
トイレが使えないことで想定される子どもたちへの影響
子どもは大人に比べ排泄の回数が多いため、災害時もより多くのトイレが必要です。しかし十分な数を用意したとしても、使い方がいつものトイレと違っていたり、便器のサイズが合わない状況では、子どもたちは心理的にストレスを感じたり、スムーズに対応できなくなることがあります。
過去の震災では、水洗機能が停止して汚れたトイレを使うことを嫌がった子どもたちが、水分や食事を控え、排泄を我慢した結果、心身に負担がかかるようなケースもありました。
非常時でも「いつもの使い方ができるトイレ」を施設で持っておくことが、子どもたちの安心につながります。
こども施設が非常用トイレを選ぶときのポイント
では、こども施設で使う非常用トイレを選ぶときには、どんなことに気をつければよいのでしょうか。いくつかポイントをまとめました。
- 小さめサイズ
- 大人向けよりも小さい子どもの体に合ったサイズを選びましょう。職員も使用するため、大人も使えるものだとさらによいでしょう。
- 衛生管理がしやすい
- 汚物の処理が簡単で、清潔さを保ちやすい仕様になっているかどうかを確認しましょう。
- 設置が簡単
- 余裕がない状況で使うものだからこそ、手間と時間をかけずに設置できるかどうかも重要です。
- 収納スペースを取らない
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平常時の収納しやすさも意識したいポイントです。重ねて置いておけるものを選べば、スペースをとらずに保管できます。
- 災害時以外でも活用しやすい
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汎用性の高い商品であれば、改修工事などで園のトイレが使えないときにも使用できて便利です。
コドモンストアのおすすめ商品
上記のポイントをふまえて、コドモンストアで取り扱っている、こども施設におすすめの簡易トイレをご紹介します
●おすすめ商品
●使い方
・段ボール製の便座に、ビニール製の汚物回収袋(または汚物回収シート)と凝固剤を装着して使用します。
汚物回収袋と凝固剤の入ったセットはこちら (セット品の凝固剤型携帯トイレに袋と凝固剤が含まれています)
・使用後は都度、汚物回収袋(または汚物回収シート)を取り替えてください。
●おすすめポイント
- 子どもも大人も使いやすいコンパクトサイズ
- 子どもが安心して使える、小さめサイズの便座です(※上図左:子ども用サイズ、右:大人用サイズ)。コドモンストアで検証したところ、成人男性でも問題なく子ども用サイズを使用できました。
- 強度と耐久性が高い
- 100kgの重さを10万回かけても壊れない、高い耐久性を持っています(JIS規格にも合格)。
- 都度交換できて衛生的
- 使うたびに汚物回収袋(またはシート)を交換する使い捨て形式。凝固剤を使うことで処理がより簡単になります。汚れたらトイレ本体も交換できて衛生的です。
- 設置が簡単
- 組み立てにかかる時間は約30秒。いざというときに、すぐに使うことができます。
- スペースをとらずに収納できる
- 軽くてかさばらず、複数ストックしてもスペースを取りません。
- 長期にわたって備蓄可能
- 保存期間はなんと10年! 長期的な備えにピッタリです。
●その他の備品
- 汚物回収袋/シート・凝固剤
- 非常用トイレとあわせて常備したいアイテムです。これらを用意することで、ひとつの非常用トイレ本体の交換頻度が減り、長く使うことができるため、特に備蓄をおすすめする商品です。なお非常時、袋やシートが手元にない場合は、新聞紙や紙おむつなどでの代用も可能です。
- 手指消毒液
- 衛生対策のため、トイレの出入り口には手指消毒液を設置するとよいでしょう。
- おむつ替えシート
- まだトイレを使えない乳幼児期の子どものために、おむつ替えシートを準備するのもおすすめです。
非常用トイレ設置のポイント
備蓄する非常用トイレと備品が決まったら、次に押さえておきたいのは、実際に使用する際のポイントです。ここではスムーズにトイレを使用するために意識したい点をいくつかご紹介します。
- 設置場所の工夫
- 非常用トイレの置き場には、水の調達や汚物の回収がしやすい場所を選びましょう。
- 手指消毒液の設置
- 先述のとおり、トイレの出入り口には手指消毒液を設置して、衛生環境を保ちましょう。感染症対策として、トイレを分けて使用するのも有効です。
- 子どもたちへの注意喚起
- トイレの水洗用のバケツにはさわらない、など、利用のルールを分かりやすく伝えて衛生状態を管理することが大切です。
- 非常用トイレの使い方を普段から練習しておく
- はじめて見るトイレを子どもたちは使いたがらないこともあるでしょう。避難訓練などで、あらかじめ座る練習をしておくと、もしものときに安心です。
- 使用禁止トイレの周知
- また、平常時のトイレが利用できなくなったことをわかりやすく伝える必要もあります。子どもたちが使用禁止のトイレにうっかり入ってしまった、ということがないようにわかりやすい張り紙を掲出するなど、立ち入り禁止を伝える工夫をしましょう。
まとめ
非常用トイレは、子どもたちはもちろん職員のの健康と安心を守るために欠かせないものです。
今備蓄している防災用品を新年度に向けて改めて見直す施設も増えています。
コドモンストアでは防災用品に関する無料のオンライン相談もございます。
備蓄についてのご相談や予算内での防災用品、非常食のご提案も可能です。ぜひ、お気軽にご相談ください。