「もしも」の停電、どう備える? ~非常用電源の備えと施設の体験談~
地震や台風、夏の雷など、日本では年間を通して「停電」が発生する可能性があります。 保育現場において停電が発生すると、照明や空調、通信手段など多くのライフラインが止まり、子どもたちの不安や健康面での不調に直結する事態になります。 このコラムでは、停電に備えるためにこども施設でできることを、現場の声とともにご紹介します。
停電時に園が直面する主な課題
停電が起こると、施設では次のような課題に直面することがあります。
- 照明が使えず、子どもが不安に
- 空調が使えず、夏は熱中症、冬は体温低下のリスクが高まる
- 通信手段が絶たれ、保護者連絡が困難に
- 非常用電源・蓄電池の不足
現場の声・事例紹介
実際に施設が日頃から感じている課題や、災害に直面した事例をご紹介します。
A園:非常用電源が1台のみ。どこまで対応できるか不安

扇風機や非常用電源は備えていますが、すべての部屋には行き届いていません。 特に空調の管理は課題で、用意している扇風機で必要な電力量がどれくらいなのか、正直わかっていないのが現状です。他の園がどんな備えをしているか知りたいです。
B園:非常用電源が故障、急きょ近隣のコンビニへ

夏の停電時、非常用電源が故障していて大慌てに。 保冷剤や氷を近くのコンビニで買い足し、先生たちが持っていたミニ扇風機をフル稼働してしのぎました。
C園:保護者との個別連絡や避難状況の配信などを活用

能登半島地震の際には、コドモンでお知らせの一斉配信、欠席連絡の受付、アンケート実施を行い、保護者との連携ができました。ただ、一部地域ではネットが不安定になる場面もありました。
事前に備えておきたいこと
停電は突然起こるため、日頃の備えが欠かせません。ここでは、特に見直しておきたいポイントを簡潔にまとめています。
非常用電源の確認
非常用電源や蓄電池が何台あり、どの機器をどれだけ使えるかは事前に把握を。
夏や冬の空調を想定すると、定格出力は最低400W以上のものがあると良いでしょう。
(計算例:ライト4台、スマホ2台、パソコン5台、扇風機3台で約380W。)
これらを約3時間使用する場合はバッテリー容量1,200Whが目安です。
- 未備蓄の場合:定格400W・容量1,200Wh以上の製品を用意しましょう
- 備蓄済みの場合:現在の機器を確認し、必要に応じて追加を検討してください
- 【非常用電源の目安】
※消費電力は例です。自園の機器を確認し、適切な台数を用意してください。
定期点検と共有
バッテリーの残量や劣化の有無は、定期的にチェックし、保管場所や使い方も職員間で共有しておきましょう。
電気が使えない場合の暑さ・寒さ対策
夏場は冷却タオルや保冷剤、経口補水液などを備えておくと安心。 もしものときに経口補水液の備蓄がない場合は、手作りで味を調整したもの(レモン汁や果汁入り)で代替可能です。 寒さ対策としては、ブランケットや職員用のカイロの備蓄も役に立ちます。
ICT以外での保護者連絡手段の準備
停電により電話回線が止まることもあります。
電話回線が使えなくても、避難所のWi-Fiを利用してコドモンで一斉お知らせ配信や保護者への連絡を行った事例もあります。
ただし、災害時にはインターネット回線が不安定だったり使えなくなる可能性もあるため、コドモンでは万が一ICTコドモンが利用できない場合に備え、緊急事態用の代替案もご用意しています。
日常の業務でお忙しいと思いますが、普段から確認し、もしものときに活用できるよう準備されることをおすすめいたします。
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まとめ
停電が発生すると、照明・空調・通信といったライフラインが一度に使えなくなる可能性があります。
「子どもたちをどう守るか」を日頃から考え、備えておくことが、安全・安心につながります。 空調管理が欠かせない夏や冬などの時期に災害が発生した場合は、「電気が使えないことを前提とした対応」を意識することも重要です。
このコラムをきっかけに、ぜひ施設全体で停電への備えを見直してみてください。 コドモンストアには防災士の資格を持つスタッフも在籍しており、オンラインでのご相談も承っています。
現在の備蓄に不安がある場合は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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